【作家紹介】小説を書くときに参考にしている作家さんを9人紹介!
どうも、須田ジーノです。
タイトル通り、僕は趣味で小説を書きます。僕が小説を書くとき、参考にしている作家が何人かいます。今回は僕が好きな作家さん、この人のこういうところを参考にしている&できるようになりたい点を書きました。
星新一(ほし しんいち)
ショート・ショートの第一人者です。
とても短い文章なのに物語性がしっかりあって皮肉がきいてて面白いです。
文庫本ごとに1テーマがあり、それに合った短編が10も20も入っている。
例えば、『未来いそっぷ』では童話を新解釈して現代風に書き換えられた作品。
「アリとキリギリス」の話は本を開かなくても覚えているくらい僕は好きです。
僕が星新一から参考にしているのは、【情報量のバランス】
星新一の話は短いと原稿用紙1,2枚で終わってしまう。それなのに、その短さの中で物語が成立してしまっている。つまり、文書に無駄がないと僕は思います。
読者が話を理解するのに必要なことは書く。けど、読者の自由な解釈ができるだけの情報の不足がある。すべてを書いてしまっては読者の空想の余地はなく、それは小説ではなくなってしまう。星新一は読み手に与える情報のバランスが絶妙だなと僕は尊敬しています。
僕は彼から見習うのは小説としての情報の過不足をなくすこと。
説明っぽくならないように必要な情報のみを書く、情報の取捨選択を学ばせてもらいます
夏目漱石(なつめ そうせき)
お札の顔にもなった文豪です。
この方については僕が好きな作品から紹介します。
僕が夏目漱石の作品で好きなのは「夢十夜」。
知らない人のために簡単に説明すると、10夜の10の夢から構成された作品です。すべては夢で見た話であって、内容にどれだけ現実離れしたような世界観であってもそれは夢だから。夢落ちですね。人によっては、学校の教科書で読んだことがある人も多いのではないかと思います。
この作品で僕が参考にしたいのは、【情景を想像する楽しみ】を演出すること。
夢十夜で「夢十夜」の『第一夜』では、主人公の男が夢で出会った女性の最期を看取るところから輪廻転生して生まれ変わるまで女性を待ち続けるという話です。高校1年だった僕は、1晩の夢の中で100年間待ち続けるシーンを特に面白しと感じた。なぜなら、自分がこの主人公だったならば、一晩で見る夢で100年間も見知らぬ女性を待ち続けないといけない夢って不思議だし途方もない時間の経過を見せ続けられるって悪夢とも受け取れると思うからです。
読者の解釈がいくつも生まれるのは楽しいです。
孫の手(まごのて)
ライトノベル『無職転生~異世界に行ったら本気出す』の作者。
34歳の元引きこもりニートがトラックに撥ねられて死に、気が付いたら前世の記憶を持ったまま異世界に転生していたという始まりから主人公の老後までが描かれた長編小説が代表作。
この方からは、【人間臭さ】を参考にしている。
小説を書いてみると、人物のセリフや反応、行動が作り物っぽくなりがちです。
実際、架空の人物を文章の中で作り上げているので作り物めいていて仕方ないのですが、この人が描く物語の人物はそれがあまりない。
キャラによってはそう感じるキャラもいますが、主人公においては別格です。主人公が悩むシーンや主人公が口には出していないが思っていることが人間味があって共感できて感情移入してしまう。
小説で生き生きとした人物って人間臭さがあります。
人を言葉で描いているので人間臭さはなくてはいけない。なのに、それを描くのって難しい。自分が実際に思うことを書いているわけではなく、多分、こういうシーンならこう発言するはず、言って欲しいみたいな書き方になってしまう。
山田詠美
『ぼくは勉強ができない』、『AtoZ』を読みました。
この2つの作品は世界観が繋がっていて、前者の主人公の秀美って高校生は後者では大学生になって登場します。
この方から学びたいことは3つ、【リアルなセリフと本音、作品間でつながる世界観】です。
僕が小説で人物のセリフを書くと嘘っぽく感じるときがある。
僕は自分が作った人物像にあまり汚いことを言わせたくないっていう潔癖症みたいな気持ちがあります。人に嫌われたくないが故の言葉選びみたなキャラばかりになって、面白くない作品になってしまう。
その点、彼女の作品は違う。男子高校生である、主人公の秀美は成人女性と付き合っていて、性についてのぶっちゃけた発言とか行動が普通に出てくる。高校生が出てくる学園ものだと青春な雰囲気があっても官能小説的なシーンってないですよね? 少なくとも僕が読んだ作品には出てこない。この人の作品は下品にならない程度に出てくる。加減もうまいなと思う。
話を戻し、先ほど紹介した2作品はどちらも性に奔放な人物がよく登場する。
秀美も秀美の母、そして祖父、2人とも常に異性に目を奪われているし、AtoZはダブル不倫している男女が主人公になっている。性に関する話って日本はデリケートじゃないですか?でも、それをあえて話題に取り出して物語として描く。
あとは、主人公だった秀美が少し時を経た話「AtoZ」で大学生になって登場する。
こういう別作品だけど、前登場したキャラを後で合流させて描く作品作りを僕もしてみたい。
その他、好きな作家
参考にしたいところが被っていたりするので、作家名と有名な作品を最後に紹介。
- 渡航(わたり わたる)ー『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』の作者
- 谷川流(たにがわ ながる)ー『涼宮ハルヒの憂鬱』の作者
- 有川浩(ありかわ ひろ)ー『3匹のおっさん』『塩の街』の作者
- 時雨沢恵一(しぐさわ けいいち)ー『キノの旅』の作者
- 枯野瑛(かれの あきら)ー『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』の作者
以上が僕が小説を書こうと思ったときに参考にする作家です。
ラノベ多めですね。
どれも面白いと僕は思っているので、読みながら「自分もいつかこんな面白い話を書けるようになるぞ!」って考えています。
最後に
読んで楽しむ小説が、小説を書く楽しさを知ると読書をしても今までにない視点から楽しめます。その一方で、なんで自分はこんな風に書けないんだ! とか、なんでこんな世界観とか流れを思いつけるんだ!ずるい! って嫉妬することもあります。
自分の才能のなさを感じますね。才能の一言で終わらせるのはダサいので飽きるまで書いてみようと思う。
ではっ!